2018.02.20 tue 〜 03.04 sun

あなたに聞かせたい、伝えたい、置賜の
OTO

本展は、置賜地域の文化芸術活動やまちづくりに取り組む個人・団体を対象に「企画力向上」を目的に実施したワークショップの成果発表展です。街をアートで「面白くしたい」と集まった有志市民で、置賜地域のさまざまな「OTO(音)」を録音し、そのストーリーとともに展示します。
脈々と受けつがれてきた、懐かしい「OTO」の風景。これからの置賜を、考えさせられる「OTO」の物語。置賜の今昔を伝える「OTO」のドキュメンタリーアートを、ぜひあなたの目と耳で体感してください。

開廊時間:12:00〜19:00(月曜定休/入場無料)

OTO|Track1~7

#1 駅のアナウンス
録音:「JR米沢駅ホーム」米沢市駅前
「東京と山形を行き来している自分にとって、米沢駅で聞く放送音は、ある意味スイッチです。米沢駅のホームで流れる新幹線のアナウンスには、米沢へのUターンを真剣に考えるようになった今、心が動いてしまいます。18歳のときはこの音を聞くとワクワクしたのに、今では悲しくなってしまいます」

#2 機織りの音
録音:「鷹山堂」米沢市赤芝町
「物心がついた時から機を織る音がいつも近くにあった。母が機織りをしていたので、遊ぶのも工場の中で、住んでいる町には多くの工場があった。今は、懐かしい音になった」

#3 滝の音
録音:「白布大滝」米沢市大字関
「米沢は山に囲まれた盆地である。そのため大小多くの滝がある。中でも白布の大滝は見事」

#4 水琴窟の音
録音:「やませ蔵美術館」長井市あら町
「石積みに柄杓で水を注ぐと、水が一滴一滴落ちる音が地の底から聞こえる。なんとも言えない美しい音」

#5 置賜の方言
録音:「米沢とんと昔の会」の昔話(「長い名の子」遠藤昭子)
「わたしにとっての置賜は、おばあちゃんの米沢弁のなかにあります」

#6 無音
録音:「高畠石採石場瓜割石庭公園」高畠町安久津
「音を吸収してしまう程の無音がそこにある」

#7 温泉の音
録音:「小野川温泉(温泉街・登府屋旅館湯船)」米沢市小野川
「小野川温泉に泊まると、夕方になると下駄の音が聞こえる。軽やかな下駄の音は懐かしい」
「湯気を立て、鉱物の臭いを放って、間断なく滑り落ちる湯の音…。素っ裸、身ぐるみをはいで湯に浸かる。しみ入る地中の熱がもろもろの屈託を解き放つ。極楽、極楽。全身が歓喜を叫ぶ。悠久の時を経て(素裸の)自分を包んでくれる(マグマたぎる)地中からの贈りもの」

#8 高速道の音
録音:「東北中央自動車道開通式典」福島大笹生IC〜米沢北IC
「高速で風をきって走る車、大きな工事車両によって日々変化させていくインターチェンジ。たまに乗る米沢南陽道路は11月4日を境に東北中央自動車道に接続されることとなる。工事現場が完成に近づいている音を聞くと、わずかではあるが携わってきた身としては、いよいよという高揚感を感じずにはいられない」

写真:根岸功
録音・編集:奥山心一朗(Cherry Music)
ワークショップ参加メンバー:安藤利行、飯島広美、遠藤俊明、黒須恵子、桑原晃、齋藤結、坂部春奈、佐々木育子、佐藤美香、大通康太、高田伯泰、内藤由美、中村和誠、細渕里久子、皆川裕美子、結城靖子
コーディネート:宮本武典(東北芸術工科大学准教授)
宣伝美術:梅木駿佑(UMEKI DESIGIN STUDIO)

「あなたに聞かせたい、伝えたい、置賜のOTO」展
会期:2018年2月20日[火]→3月4日[日]
協力:株式会社マルアール、NEXCO東日本、JR東日本、やませ蔵美術館、米沢絨毯、米沢とんと昔の会、鷹山堂、登府屋旅館、菅原葵
主催:置賜文化フォーラム(アートマネジメント事業)
問合せ:山形県置賜総合支庁総務課連携支援室内
    tel 0238-26-6020 fax 0238-26-6022
会場:KUGURU(〒990-0042 山形県山形市七日町2丁7-23とんがりビル1階)

※専用駐車場はございません。近隣の有料駐車場などをご利用いただきますようお願いいたします。