2018.03.08 thu 〜 03.18 sun

灯籠絵「ひじおりの灯」
作品集制作記念展

月山の麓、かつての火山噴火によって生まれたカルデラの底で、湯をあたため人々を迎える肘折温泉。ここは自然とともに生きる農業中心の暮らしにあわせて農閑期に骨休みをする、昔ながらの湯治場で、冬になれば、あたり一面はすっぽりと深い雪に包まれます。古くから人々の傷や疲れを癒してきたお湯が脈々と湧き出るこの土地に、2007年夏、八角形のかたちをした小さく美しいあかりが灯りました。
本企画は、肘折温泉が開湯から1200年を迎えた夏に東北芸術工科大学とともにはじめた灯籠絵展示会「ひじおりの灯」について、現在点灯している44基の灯籠のなかから20作品を取り上げ、そこに描かれた物語とプロジェクトのこれまでをまとめた作品集の制作を記念しひらく展覧会です。会場では完成したばかりの作品集およびそこに掲載された灯籠絵20作品を点灯します。
作家それぞれのまなざしが絵巻物のようにぐるりと広がる灯籠絵は、湯治場の夜とこの土地の物語をいきいきと映し出し、私たちをイメージの向こう側へと誘ってくれます。

時間:12:00〜19:00
会場:KUGURU/月曜休廊/入場無料

トークイベント

「肘折絵語り・冬」
日時:3/10(土)16:30〜18:00
入場無料/予約不要

「ひじおりの灯」を描く人、照らす人を招き語らうクロストーク。灯籠に描かれた物語とそれぞれの語りから、「ひじおりの灯」のこれまでとこれからを訪ねます。

《トーカー》
山口裕子(日本画家)
古田和子(画家)
柿崎雄一(肘折プロジェクト実行委員会/つたや肘折ホテル)
早坂隆一(ひじおりの灯実行委員会/そば処寿屋)
須藤和彦(カネヤマ商店)

《ゲスト》
宮本武典(キュレーター)

会場:KUGURU/月曜休廊/入場無料
主催:ひじおり編集部
協力:ひじおりの灯実行委員会/東北芸術工科大学/株式会社マルアール/akaoni
問合せ先:info.hijioriedit@gmail.com
助成:平成29年度やまがた若者チャレンジ応援事業助成事業