2016.11.6 sun 13:00〜

山形国際ドキュメンタリー映画祭
「3.11映像記録のこれまで、これから2016 」

東日本大震災から5年。これまでどのような震災記録映画が製作・上映されてきたかを振り返り、またこれからの5年で映像記録が復興に果たす役割を考える、上映・ディスカッションイベントを開催します。上映作品は、東北芸術工科大学の映像学科1年生が製作した被災者インタビューの記録『あの日を生きた私たち ~ 大学生が聴く震災体験』(2015)。60人もの被災者の方々の証言を集約した必見の90分です。
小さな声、物語ーそれらの記録の集積から何が見えてくるのか。制作した学生の皆さんの他に、通常の「記録」からこぼれ落ちそうな声を拾い続ける識者の方々をお招きして、再び震災の記録の意義を問い直します。

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「3.11映像記録のこれまで、これから2016」
~小さな物語の積み重ねから立ち上がるもの〜

【13:00〜】
「311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ」活動報告

【13:30〜】
『あの日を生きた私たち ~ 大学生が聴く震災体験』上映(93分)

【15:20〜17:30】
ディスカッション 「3.11映像記録のこれまで、これから~小さな物語の積み重ねから立ち上がるもの〜」
登壇者:
東北芸術工科大学映像学科学生(『あの日を生きた私たち』制作)
山内宏泰氏(リアス・アーク美術館学芸係長)
金菱清氏(東北学院大学教授、著書に『震災学入門:死生観からの社会構想』、『呼び覚まされる霊性の震災学』(編著)など)
鈴木美貴子氏(郡山コミュニティ放送ココラジパーソナリティ、ライター)
モデレーター:小川直人氏(YIDFF「ともにある Cinema with Us」コーディネーター)

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◯山形国際ドキュメンタリー映画祭って?
山形市で2年に一度10月に開催されているドキュメンタリー映画の祭典。1989年に山形市の市制施行100周年事業として始まり、2007年からはNPO法人(現在は認定NPO法人)が主催。2017年で15回目となります。長編ドキュメンタリーの「インターナショナル・コンペティション」、アジア地域の映画の作り手を紹介する「アジア千波万波」のほか、毎回多彩な特集上映も注目を集めているほか(前回2015年は南米、アラブ、映画についての映画、東日本大震災、フェイク・ドキュメンタリー、こどもと映画など)、映画の作り手を招き、観客と作り手、作り手同士、観客同士の交流の場を設けています。前回(2015)は8日間で長短編合わせて165作品を上映し、国内外のゲストが206人、観客数のべ24,290人が訪れました。毎回山形市内を中心に全国からボランティアが集い(2015年は346人)、映画祭を支える大きな力になっています。

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入場無料
会場:KUGURU
主催:認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
協力:東北芸術工科大学映像学科
助成:公益社団法人企業メセナ協議会、「東日本大震災 芸術・文化による復興支援ファンド」(GBFund)、損保ジャパン日本興亜「SOMPOアート・ファンド」(企業メセナ協議会2021 Arts Fund)、山形市芸術文化協会