東北芸術工科大学の「市プロジェクト」は、人口減少が進む地方都市で、ものづくり中心の暮らしを成り立たせていくための新しいつくり方・売り方・つながる場を、ゲストクリエイターと地元のつくり手がともに考え、実践していくアートマネジメント人材育成プログラムです。
本企画「市プロジェクト・ウィークエンド[第1期]」では、2017年度から市プロジェクト招聘クリエイターとして活動を継続するアトツギ編集室とナカムラクニオが、とんがりビルに手仕事と本のコンセプトショップと、ディスカッションプログラムをひらきます。
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街に口を開けた洞穴KUGURU、夏の終わりにザーザー雨が降ると山人や山姥と呼ばれる人々がやってきて祭事がひらかれるという。往来する人が小声で「山姥堂の季節がやってくる」と言っていた。堂の奥で語られるのは説法か外法か、堂の奥に立つのは市庭か追い剥ぎか。さぁさ、さぁさ、やまうば、やまうば。
企画:アトツギ編集室
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「山姥堂」
2017年10月14日[土]→22日[日](月曜休)
会場:とんがりビル KUGURU
主催:東北芸術工科大学
《プログラム》
◎山姥市[展示・販売会]
古来、山と里の境界で行なわれる交換や儀礼の場は「市庭(いちば)」と呼ばれました。街の裂け目のような洞穴に現れる のは、山姥の世界観を具現化するインスタレーションと市。木地、装飾品、樹皮、蔓、繊維、キノコ、木の実、牙、骨、石、枝、花など山人が持ち寄る山の市庭。
●展示「山姥キオスク」:10月14日[土]→22日[日] 11:00~18:00(月曜休/入場無料)※山姥講1・3開催時は申込者のみ入場可能。
●販売会「山の市庭」:10月14日[土]・21日[土]11:00~17:00
◎山姥講[座談会]
自ら山へ入り始めたアトツギ編集室がコーディネーターとなり、山形のことやモノづくりを基層から見つめ直す勉強会と講座。キーワードは、世界三大ブナ帯、狩猟採集、冬、雪、森の解像度、祭、文様、装飾、ケルト、3、編組み、無限、酒。
1)10月15日[日]14:00~17:00(開場13:45/参加費500円/ドリンク付/要申込)※申込受付終了
「山の入り口」
進行:アトツギ編集室 知の山に分け入る準備運動。素材の採集やモノづくりなどの身体性や山と人の関係性、ケルトや東北を内包するブナ帯文化について本を読んだり映像を観たり、勉強会を行ないます。DVD、音楽、民芸品などの資料持参も大歓迎。
2)10月20日[金]19:00~ 21:00(開場18:45/参加費1,500円/ドリンクとパテ付/要申込)※申込受付終了
「山形の四季、世界の四季─共通点はブナ帯ワンダーランド!」
ゲスト:林のり子(パテ屋・〈食〉研究工房)
林氏は〈食〉研究工房として、東日本に分布する広葉樹林のブナ帯をフィールドワークし、「世界のブナ帯食ごよみ」の制作や展覧会などに、さまざまな形で結晶させています。ブナ帯の四季と、豪雪と共に生きる人々の感性、その魅力をパテとお酒を楽しみながら語り合います。
3)10月22日[日]12:00~15:30(開場11:45/参加費1,500円/昼食付/要申込)※申込受付終了
「視座の螺旋─ケルトと山形、表象と表面」
ゲスト:鶴岡真弓(ケルト芸術文化研究家、多摩 美術大学芸術人類学研究所所長・教授)
山形と同じブナ帯の自然環境に育まれたケルト文化。その研究の第一人者であり、山形にも縁のある鶴岡氏をお招きし、文様や編み目、織り目、表面にこそ立ち現れる人間の精神についてお話しをお聞きします。
※各回の定員は30名で、全て事前申込が必要です。お申込み期限は各回開催日の3日前まで、お電話か申込フォームで承ります。申込フォームの場合は件名を「山姥講(ご希望の回の番号1~3を明記)」とし、お名前、ご連絡先、お申込人数等を明記の上、以下のフォームから送信してください。
→お申込フォーム
Tel:023-627-2091 山形ビエンナーレ事務局(東北芸術工科大学地域連携推進課)
定員になり次第締め切りとさせていただきます。
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◎アトツギ編集室 (Atotsugi Editorialroom) 天野典子、稲葉鮎子、成瀬正憲、吉田勝信による「アトツギ」をテーマに活動するリトルプレス。山形や東京など異なる拠点を持つメンバーがあつまり、2013年に設立。地域の食、手仕事、生業や暮らしの継承などを巡り、「聞き書き」をベースに本・展覧会・旅をつくっている。2013年『アトツギ手帳│庄内の食の継ぎ方』(アトツギ編集室)を出版。展示会に2012年「アトツギ展│山と里、庄内にまなぶ」(世田谷・生活工房)、2013年「アトツギ展│鶴岡の食の継ぎ方」(TSURUOKA FOOD EXPO 2013)。2013年より山を巡るフィールドワーク「森の晩餐」シリーズを展開する。
◎林のり子(Noriko Hayashi) 日本大学建築学科卒業後、ロッテルダム、パリの建築事務所に勤務。ヨーロッパの市場と〈食〉の豊かさに惹かれ、帰国後の1973年に手作りパテ・テリーヌなどの惣菜店「PATE屋」を開く。同時に世界の食のしくみを、気候や環境、さらには歴史や文化から探る〈食〉研究工房を設立。その作業の成果から「須玉の食ごよみ」(須玉町教育委員会)、「宮城のブナ帯食ごよみ」(宮城県)などを制作。著書に『かつおは皮がおいしい│パテ屋の店先から』(晶文社)他。山形県朝日町の「あっぷるニュー豚」のメニューの提案。2015年「ブナ帯☆ワンダーランド展」(世田谷区・生活工房)を企画。
◎鶴岡真弓 (Mayumi Tsuruoka) 美術文明史家。ケルト芸術文化、およびユーロ=アジア装飾デザイン交流史研究者。常陸の国生まれ。早稲田大学大学院修了後、アイルランド、ダブリン大学トリニティ・カレッジ留学。処女作『ケルト/装飾的思考』(筑摩書房)で、わが国でのケルト文明/芸術理解の火付け役となる。西はアイルランド、東はシベリア・日本列島まで「ユーロ=アジア文明の生命デザイン」を追跡中。新刊に『ケルト再生の思想│ハロウィンからの生命循環』(ちくま新書)。
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会場:とんがりビル KUGURU
〒990-0042 山形県山形市七日町2-7-23 とんがりビル1階
※専用駐車場はございません。近隣の有料駐車場などをご利用いただきますようお願いいたします。
主催:東北芸術工科大学(〒990-9530 山形県山形市上桜田3-4-5)
企画:アトツギ編集室
プロデュース:宮本武典
助成:平成29年度文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業(市プロジェクト2017)
協力:株式会社マルアール
お問い合わせ:山形ビエンナーレ事務局(東北芸術工科大学地域連携推進課)
→お問い合わせフォーム
Tel:023-627-2091(担当=加藤・鈴木)
http://ichiproject.tuad.ac.jp/
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