渋紙を切り抜く、粘土板に縄を押す、石や木に彫り込む、布に草木で染めるなど、「手仕事」の延長としてのグラフィックデザインと、それらを里山の生業にするライフスタイルを探求する吉田勝信のクリエイション。本展「技術、その他」は、文字や図像の原初的な力を引き出したリトルプレスや店舗ロゴなどの紙もののデザインと、吉田がいまもっとも注力しているプロジェクト「技術」から生みだされたツル細工や家具を展示・販売します。
開廊時間:11:00〜20:00
休廊日:毎週月曜日
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吉田勝信(よしだ・かつのぶ)/グラフィックデザイナー。1987年東京都新宿区生まれ。幼少期は奄美大島で育つ。その後仙台へ移り東北芸術工科大学入学と同時に山形へ。現在は家業である「台所草木染結工房」のブランディングや、山形県・川西町のデザインワークなど、さまざまな業種に渡りコンセプト構築からビジュアル作りまで、デザイナーとして携わる。アトツギ編集室デザイナー、吉勝制作所主宰。
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「山に獣が増えてきたな。」
猿の群れが畑にワッと現れ、かぼちゃを両手に抱えて逃げていく。ばあちゃんが後を追うように玄関から飛び出し、フライパンを杓子で叩く。
カンカンカン!
「また、やられた!」
山形県川西町の山手の集落「玉庭地区」ではよく聞く話。 時代の流れとともに集落のインフラが近くの山のシバや薪から、どこからかやってくるガス・電気へかわり、副収入の稼ぎ口は、採集生活の名残であったキノコや山菜採り、シバ売り、炭焼きから土木工事や工場で働く出稼ぎに移り変わっていきました。台所から山の中腹まで広がっていたヒトのテリトリーは家の周りが精々で、 山の中で暮らすには大変になってきています。
古代から近代まで、この土地で暮らしを成立するための技術=山を使う技術でありましたが、現代では暮らしを成立させる為に労働を一度お金に変換しないといけません。
この複雑化した状況を受け止め、玉庭地区では山を使う技術でマネタイズし、暮らしを成立させる技術として磨き直すことを一つの目標にしました。
吉田勝信
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会場:KUGURU
〒990-0042 山形県山形市七日町2丁目7-23 とんがりビル1階
企画協力:宮本武典、akaoni、nitaki
問合せ:023-679-5433、info@maru-r.co.jp(株式会社マルアール)
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