根本裕子が手びねりでつくりだす奇態なオブジェ群のイメージは、いったい何処からやってくるのか? 老人の皮膚のようなマテリアルが印象的な神獣・奇獣の彫像、巨人に石打つ少年ダビデのトロフィー、山賊をテーマとした食器「SANZOKU」シリーズ、坂本大三郎と共作した「森羅万象菓子器」など、東日本大震災後につくられた本人所蔵の作品群を一堂に陳列し、陶芸家・根本裕子の作品世界に迫ります。
開廊時間:11:00〜20:00
休廊日:月曜日
※本展開催にあわせて、とんがりビル1F「十三時」にて、根本裕子の食器を販売いたします。
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根本裕子(ねもと・ゆうこ)。陶芸家。1984年福島県生まれ。東北芸術工科大学在学中に故・和太守卑良氏に師事。2009年〜2013年までミサワクラスに入居。「SANZOKU」名義でオブジェ的な食器を展開。主な個展として「—陶 幻想のいきもの—」(LIXILギャラリー/東京・銀座/2010年)、「エレミアの話」(CASAICO/青森・弘前/2014年)など。山形ビエンナーレ2016では坂本大三郎と「森羅万象茶屋」(乃し梅本舗佐藤屋本店蔵座敷)の菓子器を制作した。現在、福島県須賀川市の自宅で作陶。
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私の作品は、陶土を使用し手びねりによって制作されています。現在は、お供え物などの神々に関わる道具や、トロフィーなどの見えない力を持つとされるものに興味があります。そして、それらに取って代わるような偽物の立体物を陶土で制作しています。
福島の原発事故によって存在する放射線もそうですが、目に見えないものを認識するのはとても難しいのです。それと同時に、意識の中では簡単に怖くなったり人の精神に直結したりもします。人間が目を使って何かを見る時、その映像は 常に脳によってエフェクトをかけられたビジョンを認識するそうです。興味深い話です。何が本当なのかなんて、誰も決める事が出来ません。
また、私の祖母は認知症です。常識では考えられない事が多く起ります。祖母は、コンビニなどで売っているお弁当のパック(薄いプラスティック製)を大事そうに扱い、持ち歩いています。父は「精神安定上とても大事なものなのだ」と言います。私は、誰かの(もしくは私の)精神に直結する偽物(お守り)を造りたいと思います。
根本裕子
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会場:KUGURU + 十三時
〒990-0042 山形県山形市七日町2丁目7-23 とんがりビル1階
企画協力:宮本武典、十三時、東北芸術工科大学山形ビエンナーレ事務局、akaoni
問合せ:023-679-5433、info@maru-r.co.jp(株式会社マルアール)
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